当院では、様々なお薬を処方しております。
その中でも、特に獣医師が注意して処方するのが、ステロイドだと思います。
「ステロイド」と聞くとマイナスのイメージを持ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
実際に、高用量もしくは長期の連用で内臓にダメージを与えるお薬です。
しかし、時には、今まで治療に奏功しなかった患者様へのステロイドの使用で、劇的な回復を見せることも事実です。
自己免疫疾患(アトピー性・アレルギー性皮膚炎、リンパ球形質細胞性胃腸炎、免疫介在性血液疾患など)のような常時体内でおこる炎症を取り除くには生涯ステロイドが必要なこともあります。
今回ご紹介するジャムちゃんは、吐き気やえづきを主訴に来院しました。ステロイドの使用により症状が緩和するが、お薬を切ると再発、を何度か繰り返していました。
かなり少しずつお薬を減らしていき、今では完全にお薬を切れる状態にまでなっています。
今日も自ら診察室に飛び込んでくるジャムちゃん。診察中もお尻フリフリすぎて僕の顔にシッポが当たっています。
このまま再発なく過ごせることを願っております。
獣医師 熊谷
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